営業の達人技としての柳生新陰流

洞察力はコミュニケーションテクニックだと思っていた
講義の冒頭で先生が「剣の達人同士の立会いで10秒目をつぶっていたら普通は死にます」とおっしゃったのが衝撃的でした。コミュニケーションはじっくり考えるものだと思っていたからだ。考えるためには下を向いたり、天井を見たり、目を閉じたりしながら良いアイディアをひねり出す。「その隙に切られますよ!」という発想はなかった。
講義の節々に出てくる「書道の達人の話」「剣道の達人の話」全く関係のない概念だと思っていたのに洞察力の話を通して聴くと繋がっているのがわかる。達人は抽象度の高いところで繋がっているのを実感しました。
営業の達人技として
営業も初心者は相手を見ることができ無い。自分の手元を見て、相手の手が見え無い麻雀やトランプのように相手が見え無い。一方的に空気を読まずに商品を売り込む。勢いで売れることはあってもクレームになったり、嫌な印象を持たれてしまう。
洞察力はこちらの動きをほとんど悟られずに相手に影響を及ぼすことができる。
気がついたら欲しくなっていた。気がついたら買っていた。そして売ってくれてありがとうと言われた。
そんな営業マンを目指すための武器だと思う。鍛錬しよう!
後の先(ゴノセン)
多くの人が先手を取ろうと、主導権を取ろうと、優位に立とうとする中、そのチカラを利用して隙を突くのが「後の先」という考え方です。洞察力があるとお客様の次の動きが見えます。心の中の揺れがわかります。だからこそ、無理に先手を取らなくても後ろから背中を押すようにお客様に進んでいってもらえるのです。