洞察力プラス 感情を表現する力
感情の表現できていますか
洞察力講座では基本的に洞察、観察というような主に見る力を主に説明しています。しかし、見るにはある程度自分の感情にも敏感になっていなければ、相手の感情の機微についていけないので、洞察力の持ち腐れになってしまいます。
先日の洞察力講座では、感情が伝える力の強さをプラスの講座の方でご説明しましたが、感情が伝える力弱すぎるコミュ障とどうなってしまのかの体験談をご紹介します。
感情表現できないコミュ障彼氏
付き合い始めた頃、彼はとても穏やかで趣味も好きなものも私と一致する理想的な人。だと思っていたのですが…。
初めてドライブに出かけた時、ちょっとした問題が起こりました。
運転席の彼が終始無言で、私が景色の話をしたり、何か食べたいものがないか話しかけたりしても、「うん」とか、「そうだね」しか相槌が返ってこないのです。
運転に集中したいから話しかけないで欲しいのかなと思い、休憩所に到着したときに訊いてみたのですが、「そんなことはない」とのこと。
「はい」とか「いいえ」で答えられないような質問をして、少しでも会話をつなげようと試みても、ほとんど効果なし。
おまけにラジオや音楽をかけるでもなく、車中にはずっと沈黙が居座り続けました。シーンとしているのが気まずくて、必死に話題を探して話しかけるようにしていたのですが、彼は相変わらず反応が薄く、話が展開していかないので疲れてしまいました。せっかくの遠方へのデートでしたが、気疲れしてしまって帰りはぐったり。
家まで送ってくれた彼に、「今日はあまりお話できなかったけど、私とのデートつまらなくなかった?」とおそるおそる確かめると、「そんなことない。うれしくて胸がいっぱいだっただけ」とのことでした。それを聞いて初めて私のテンションは上がったのでした。ちょこっとだけにおわせてくれたら、苦労しなかったのにな~。
自分の感情に敏感になるには
あなたはこの文章を読みながらどんな感情をいだいていますか?
うまく言葉にできなくても、どんな感情か素直に表現できますか?
普通の社会に生きていると、頭の論理だけで考えてしまうので、感情と向き合う時間というのは多くありません。確かに感情だけで動いてしまうと往々にして、世の中と揉めてしまいます。しかし、そうやって感情を殺し続けていると、ひどい場合は体験談にでてくるような人と同じような感じになってしまいます。
そんなふうにならないためにも、まずは、食べ物を食べるときにいつもよりゆっくり食べて身体に、気持ちに、どんな感覚があるかをゆっくりと味わってみてください。一朝一夕に、感情の機微に敏感になるというのは少し難しいです。まずは食べ物でうまく表現できるようになってみるのがよいでしょう。